肝・胆・膵グループ

肝臓グループ

当グループは肝臓疾患に対する手術を主に行っています。
肝臓の外科手術は侵襲(負担)の大きな手術ですので、なるべく侵襲を少なくすることに留意し診療を行っております。
積極的に腹腔鏡を用いた手術を行っておりますが、安全に行うために開腹手術を選択することも含め、一番負担の掛からない手術方法を提案させていただきます。
その為に3次元画像解析システム“SYNAPSE VINCENT”を使用し、手術前の検討に用いています。
また切除するべき場所を正確に導入するために、関東で最初にICG蛍光内視鏡システム“PINPOINT”を導入いたします。
2016年は57件の肝臓手術が行われ、術後在院日数(手術から退院までの日数)の中央値は10日間でした。
主な対象疾患は下記のとおりです。

・原発性肝がん(肝臓がん)

肝臓から発生した癌です。幹細胞に由来する肝細胞癌と肝内の胆管に由来する肝内胆管癌が代表的です。切除可能な場合は手術を行うことが推奨されています。

・胆道がん

胆道(胆管や胆嚢)に発生した癌のうち、胆嚢にできた胆嚢がんや肝臓に近い胆管にできた肝門部領域胆管がんでは、肝外胆管とともに肝臓を含めた切除が行われます。
大きな手術ですが術前の念入りな準備を行うことで、安全に行えるよう心がけています。

・転移性肝がん(肝転移)

肝臓以外の臓器にできた癌が肝臓に転移したものを転移性肝がんといいます。
大腸がんの肝転移など、可能な限り切除が望ましいとされる物もあり、初回の肝転移のみならず、2回目以降の肝転移に対しても積極的に手術を行っています。
2回目以降の手術に対しての腹腔鏡手術も積極的に行っています。
その他にも肝硬変による難治性腹水に対する治療(腹腔-静脈シャント術:Denver Shunt)なども行っています。
セカンドオピニオンもお受けしております。
患者さんにご納得いただける質の高い医療を行って行きたいと考えております。
お気軽にご相談ください。

肝臓班

胆道グループ

胆道系疾患とは、肝臓から十二指腸に至る肝外胆管と胆嚢より発生する疾患です。良性疾患として胆石症、胆嚢炎、胆管炎、悪性疾患として胆嚢癌、胆管癌が主なものです。
胆石症(胆嚢結石、総胆管結石)に対しては、1991年以来腹腔鏡下手術を行っており、現在まで1,000余例の手術を行い患者さんのQOLに貢献してきました。現在では胆石症手術の90%を腹腔鏡下手術で行っています。また、総胆管結石に対しては、内視鏡による治療(結石の摘出)も行っています。
胆嚢癌、胆管癌に対しては早期診断、早期治療に努め、個々の患者さんの病態に適した術式を選択しています。また、非手術的治療として胆管ドレナージとステントによる治療を行い、チューブフリーとすることで患者さんのQOLに貢献しています。

胆道班

膵臓グループ

年間70件を超える膵切除術を行っています。特に、腹腔鏡下手術(腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術、腹腔鏡下膵体尾部切除術など)に力を入れ、平成29年4月現在その症例数は250例を超え、全国的に最多のハイボリュームセンターとして認知されております。
日本内視鏡外科学会・技術認定医が全ての患者様の手術を担当し、安全で確実性の高い手術手技を提供するよう日々心掛けております。
また、胆道グループと共に、先天性胆道拡張症に対する腹腔鏡下手術も安全に行っています。
現在までに、国内の49医療施設(病院、センター)からの手術見学者はのべ130名を超え、閉鎖的ではない開かれた手術を実践しております。

「最近のグループ内の主な論文・著書」

標準治療「腹腔鏡下膵体尾部切除術-チーム力の向上でより安全で低侵襲の手術が施行可能に」.中村慶春,松下晃,勝野暁 他,ライフライン21 がんの先進医療 2017 Jan. vol. 24.
「内視鏡手術におけるmesopancreasの切除-腹腔鏡下に膵頭神経叢を適切に把握するための術野展開法について」.中村慶春,松下晃,勝野暁 他,胆と膵38;99-102,2017.
拡大視による局所微細解剖アトラス「腹腔鏡手術時代の膵頭部解剖-膵頭神経叢を適切に把握する」.松下晃,中村慶春,勝野暁 他,手術(臨時増刊号)71;691-6, 2017.
Minimally invasive pancreatoduodenectomy. Kendrick ML, van Hilst J, Boggi U, de Rooij T, Walsh RM, Zeh HJ, Hughes SJ, Nakamura Y, Vollmer CM, Kooby DA, Asbun HJ. HPB(Oxford) ;19(3):215-224, 2017.
エキスパートに聞く! 高難度内視鏡外科手術のコツ「腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術」中村慶春,松下晃,勝野暁 他,消化器外科39;1555-63,2016. 新アトラスで学ぶ達人の手術「腹腔鏡下膵体尾部切除術」.中村慶春,内田英二.消化器外科(臨時増刊号)39;841-9,2016.
イラストでみる最新の胆・膵消化管吻合術「腹腔鏡下膵切除術における胆道消化管吻合,膵消化管吻合」.中村慶春,松下晃,水口義昭 他, 胆と膵37;291-5,2016.
Clinical outcomes for 14 consecutive patients with solid pseudopapillary neoplasms who underwent laparoscopic distal pancreatectomy. Nakamura Y, Matsushita A, Katsuno A et al. Asian J Endosc Surg. 9 : 32-6, 2016.
Study on laparoscopic spleen preserving distal pancreatectomy procedures comparing splenic vessel preservation and non-preservation. Yoshiharu Nakamura, Akira Matsushita, Yoshiaki Mizuguchi et al. Transl Gastroenterol Hepatol, doi: 10.21037/tgh.2016.03.24, 2016.
JSES GUIDELINE Gastroenterological Surgery: The gallbladder and common bile duct. Tokumura H, Iida A, Sasaki A, Nakamura Y, Yasuda I. Asian J Endosc Surg. 9 : 237-249, 2016.
Modified laparoscopic biliary enteric anastomosis procedure using handmade double-armed needles. Mizuguchi Y, Nakamura Y, Uchida E. Asian J Endosc Surg. 9: 93-6, 2016.
Suppression of STAT5b in pancreatic cancer cells leads to attenuated gemcitabine chemoresistance, adhesion and invasion. Sumiyoshi H, Matsushita A, Nakamura Y, et al. Oncol Rep. 35: 3216-26, 2016.

膵臓班

日本医科大学付属病院

吉田 寛 大学院教授
真々田裕宏 病院教授
谷合信彦 准教授
中村慶春 准教授
松下 晃 病院講師
吉岡正人 病院講師
清水哲也 病院講師
神田知洋 助教
古木裕康 助教
青木悠人 助教
日下部 誠 助教
近藤亮太 大学院生
金谷洋平 大学院生

日本医科大学多摩永山病院

横山 正 講師
平方敦史 病院講師
上田純志 助教
髙田英志 助教

日本医科大学千葉北総病院

横室茂樹 病院教授
川野陽一 病院講師
山初和也 助教

日本医科大学武蔵小杉病院

水谷 聡 講師
山岸征嗣 助教