下部消化管グループ

大腸グループ

下部消化管グループでは、大腸、小腸、肛門の疾患に加えて腸閉塞、腹膜炎、虫垂炎などの診療を行っています。その中でも、大腸癌の治療を主に行っており、手術と化学療法が診療の中心です。
2016年は240件の大腸癌手術を行っており、心肺機能に大きな問題がなく、手術歴が少ない患者さんに対しては腹腔鏡手術を行い、初診から手術までの期間は1ヶ月以内、入院期間は概ね10-14日間です。併存疾患を抱えている患者さんには、当該科や薬剤師、看護師を含むチームと連携して最良の治療を提供できるように努力しています。
当グループは、先進的な治療にも積極的に取り組んでいます。
進行直腸癌は、術前に化学療法を行ってから手術をすることで治癒切除率が上がることがわかったため、ご希望される患者さんに対して術前化学療法を行っております。化学療法を行う患者さんでは、血液5mlでがんの遺伝子診断(Liquid biopsyと呼びます)を行ってから、適切な薬剤を選択する個別化治療(Precision Medicine)に取り組んでいます。また、小さな孔を一つあけるだけで行う腹腔鏡手術である単孔式手術にも取り組んでいます。
患者さんの周術期管理の身体的負担を軽減できるよう努力しています。これまでは大腸癌手術の前日に2リットルの下剤を服用し、腸管内をきれいにしていましたが、大量の下剤は術後の消化管機能の回復を遅らせることがわかったため、2リットルの下剤は廃止しました。下剤を廃止しても、手術操作や術後合併症の発症に影響は認めておりません。