この発表の演題名は「放射線短期照射と免疫チェックポイント阻害薬療法により臨床的完全奏功となった高頻度マイクロサテライト不安定性進行直腸癌の 1 例」です。内容は、これまで、高頻度マイクロサテライト不安定性（MSI-H）大腸癌には、免疫チェックポイント阻害薬療法(ICI療法)が極めて高い完全奏功率を示すことが報告されています。今回、我々はMSI-H進行直腸癌に対し、放射線短期照射とICI療法により臨床的完全奏功（cCR）となった１例を経験したため、文献的考察および今後の展望を含めて報告させていただきました。今後、ICI後にcCRを示す症例が増加することが予想され、cCRの評価基準の確立やcCRが得られた時の対応の統一化などが早急な課題となってくると考えられます。 この度は、横山先生、山田先生をはじめ、医局の皆様の熱心なご指導のおかげで素晴らしい賞を受賞することができました。学会発表は初めてだったのですが、やってみて非常に勉強になることばかりでした。今後も精進していく所存でございます。