論文抄読会

第6回消化器外科論文抄読会を開催(2024年9月21日)いたしました。

2024年9月26日

開催日:2024年9月21日
司 会:松下晃先生
指導医:岩井拓磨先生
発表者:菊池悠太先生
論文名:Current status of the surgical training system in Japan: results of a nationwide questionnaire survey of graduating surgical trainees 掲載雑誌:Surgery today, 24 March 2024
https://doi.org/10.1007/s00595-024-02884-0

今回の発表は菊池先生にやって頂きました!
菊池先生が外科学会の調査に参加した際のお仕事を抄読会で紹介してくださいました。
内容としては成り手不足が大きな問題となっている外科医の実態を調査した研究となります。
外科医の減少はあまり知られていませんが、外科プログラムの応募者は 1993年は約1,800名、2003年は約1,600名、2024年は799名となっており、この20年で半分以下となっている衝撃的な事実があります。このままでは現在の医療レベルを保っていくことが難しくなります。
今回の調査で外科医の晒される「QoLの低さ」や「ライフワークバランスの悪さ」、さらには「ハラスメントの存在」といった問題が浮き彫りにされ、その課題の改善が重要であるという結論は、私たちにとっても身近で実感の湧く問題だと思います。
今回のように教室全体で働き方に関する議論ができたことは、外科医の育成環境や労働環境の改善に向けた一歩として非常に有意義でした。我々の環境は働きやすい環境と言えるか、今後も意見を集めながら、教室運営に反映していきましょう!
菊池先生自身も市中病院で外科医として修行を積んだ後、当科に昨年より入ってくださり、重要プレーヤーとして活躍中です。新しく外科を志す人、これまで違った環境でやってこられた先生、あらゆる外科医に魅力ある環境にすべく、皆で考えていきましょう!

日本医科大学付属病院消化器外科論文抄読会
日本医科大学付属病院消化器外科論文抄読会


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