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日本医科大学付属病院助教の岩井拓磨先生が、2020年度日本消化器関連学会の「ポスター優秀演題賞」ならびに「若手奨励賞」に選ばれました

2020年8月29日

日本医科大学助教の岩井拓磨先生が,2020年度日本消化器関連学会(JDDW 2020、会期:2020年11月5日〜8日、会場:神戸コンベンションセンター)の「ポスター優秀演題賞」ならびに「若手奨励賞」に選ばれました.この研究の演題名は「肝容積の個人差が化学療法の有害事象発現のkeyとなるか」で,薬剤代謝経路として主たる肝臓の容積を個別に評価し,化学療法による有害事象の発現との関連性を検討する,という内容の報告です.多くの抗癌剤の投与量は体表面積から算出しますが抗癌剤の至適用量のレンジは狭く,最大耐容量にも近似するため,より個別に適正化した投与量の算出が可能であれば臨床的に有用です.近年,3Dヴォリュームメトリの進歩によりCT画像から簡便に肝容積を測定可能となりましたが,本研究では肝容積と体表面積をもとにしたスコアリングが抗癌剤の有害事象の予測に有用であるという新知見を得ました.将来的に本研究の知見を深めることで,症例毎に適切な投与量を決定できれば,化学療法において有害事象を抑えつつ最大限の治療効果を得ることにつながる可能性があります.


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